セミナーレポート#3 共通テスト数学(二項定理)

みなさん、こんにちは。岡山進学でざいん(OSD)では、5月28日(土曜)にOSD特別セミナー「共通テスト時代を勝ち抜くために」シリーズ第3弾【数学】として「定期試験のその先へ—共通テスト数学で高得点を取るマインド」と題したセミナーを開催しました。本セミナーは岡大医学部に通うインストラクターが担当、どういうマインドで受験対策をすべきかを語りました。この記事では「二項定理」に関するセミナーについて紹介します。

式と証明(数学Ⅱ範囲)の「二項定理」について、基本公式の証明と基本問題演習から、防衛医大や医系単科大で出題されるような単発問題、一見何をしたらよいか戸惑うような総合問題(二項定理と確率の組み合わせ問題)までを一気に扱いました。ベクトルや数列、微積分に比べると「地味な単元」かもしれませんが、二項定理は出題されると厄介な問題が多いのが特徴です。組み合わせ記号に関する2018東大文理共通問題、約数の個数を観察する2018横浜市立大医学部、n進法と絡めた2014一橋大、組み合わせと確率と融合させた2001東工大… 整数問題や確率との組み合わせで出題されると手ごわいです。

みなさんは学校の定期試験前にノートを見返しながら、問題集(チャート式やFocus Goldなど)で典型問題の基礎トレーニングを積んでいると思います。しかし、そのトレーニングが、目の前のテストで点数を少しでも積み上げるための、無味乾燥とした「作業」になっていませんか? センター試験から大学入学共通テストに変わった今、日々の勉強で「目的意識をもつこと」、そして「目標を見据えて予測を立てること」がますます大切になってきました。受動的な学習では、国公立大学合格への第一関門である共通テストでさえも満足のいくスコアが取れません・・・。インストラクターから皆さんへのアドバイスをまとめてみます。

  • 「こうあってほしい」という目標を明確にすること
  • 設問をよく観察して、逆算して考えること
  • むやみに式変形をせずに「具体的な数で」実験すること
  • 時間が足りない人こそ、途中計算を丁寧に書くこと

受験生の多くは問題を見たら、何も考えずに答えに向かって突き進みがち(問題の指示を読み込まずに式変形して計算をどんどんしてしまいがち)だが,その姿勢は危険かもしれません。特に共通テストでは、問題のかたまりごとに最後まで読み込むことで、何をすべきかを逆算して考えることができます。すぐに方針が思い浮かばなければ具体的な数で実験することで手がかりをつかむことができるでしょう。また、各設問のはじめこそ、途中計算を丁寧に書くことが大切です。最後まで頑張ってゴリゴリ計算して出てきた答えが求められた桁数と違ったら… すばやく丁寧に途中計算を書く習慣をつけている人は、どこでつまづいているのかをすばやく確認できて復活も速い! 一方、頭の中だけで計算したり、メモ程度で未整理の計算しか残っていないと、ゼロから計算をやり直さなければなりません。方針自体が違っていたのかもしれない等と余計な心配も。計算ミスを犯せば5分以上のロスになります。ならば丁寧すぎるくらい途中式を書いた方がいいと思いませんか? 自分の計算ミスの癖をぜひ分析してみてください。OSDでは、丁寧な添削指導を大切にしていますので、みなさんのミスをその原因分析とともに指摘していきます。「ケアレスミスが多くて…」と悩んでいる方は、ぜひご相談ください。

最後にもう一つ。共通テストの誘導にうまく乗れないときは、その問題で最終的に求めるべきことを確認してから・・・

  • (共通テストの誘導に従うことも大事だが)ふだん自分が練習してきたやり方で整理して計算することで突破口が見えることも!

当日のセミナーに参加していない方で内容が気になる方、ぜひお問い合わせください。担当したインストラクターのノートの一部をお見せいたします。予定があえば特別に個別指導でレクチャーすることも可能です!

Information
6月5日(日曜)に特別セミナー【英語】を開催します。英単語を覚えられない方は必見! 共通テストの英語(リーディング&リスニング)攻略のために、単語力増強のヒントを提示いたします。詳しくはこちら

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