自習室【Our Cozy Den】は凡事徹底の場

OSDの自習室は、基本的に学校がお休みになる土曜・日曜・祝日、そしてお盆休みなどは朝9時にはすでに開放しています。
初めての生徒さんや保護者様は驚かれる方が多いのですが、これは凡事徹底、お客様との約束事の一つです。整理/整頓/清掃/清潔/躾の5Sはいずれも勉強・仕事の基本です。「挨拶は人間関係の潤滑油」「約束はきちんと守ろう」「相手に迷惑を掛けたら素直に謝ろう」… と一度は教わったことがありますよね? 皆さんは当たり前のことを徹底的にできていますか? 周囲の顔色ばかり窺って〈勉強or仕事をしているパフォーマンス〉ばかり取っていませんか?
自習室の紹介ページですが、【小さな教室の大きな構え】について、少しお話しさせていただきます。

小さな教室で大きく構える

OSD岡山進学でざいんは、2022年春に産声をあげたばかりの小さな教室ですが、生徒の皆さんのために常に大きく構えていたいと思っています。危機管理の現場で「大きく構えて小さく収めよ」とよく言われますが、OSDでは「大きく構えて確実に仕留めよ」と大学受験版に置き換えて考えています。
大きく構えて」とは、OSDの名前の一部になっているデザインに関することです。入試本番のスケジュールは毎年ほぼ同じですから、そこから逆算して、入試に必要な科目の学習、大学入学共通テストのスコアアップを計画的に行っていくべきですよね。目先のテスト勉強に振り回されて学習習慣を乱している人は、今すぐその姿勢を改めないと、医学部・難関大に合格することは難しいと思います。
「志望校を確実に仕留める」ためには凡事徹底、当たり前のことを徹底することです。そのためにOSDは自習室を大切にしています。今回は、「自習の重要性」「自習室の重要性」「成績を伸ばす教室」の3点について、少しだけお話しさせてください。そして最後に、新たに通い始めてくれた2期生、3期生たち、そしてこれから第一志望の大学に挑む1期生たちに送った手紙を紹介します。OSDがなぜ【Our Cozy Den(私たちだけの隠れ家)】であるのか、その理由を感じ取っていただけると思います。

自習の重要性

今から例えば50年後に、大学受験のための塾・予備校の歴史を紐解くことがあるとしましょう。そこで必ず言及することになるであろう出来事は「大手予備校の衰退」と「授業をしない塾の台頭」の二つです。
もともと全国に27拠点の教場を有していた大手予備校の一つが、2015年3月に全国7拠点を残して閉鎖する出来事がありました。全国模試も取りやめ、センター試験(現・大学入学共通テスト)の自己採点結果を集計して志望校合格可能性についての情報を提供するサービスも終了しました。大教室にできるだけ多くの生徒を詰め込んで人気講師が授業をする時代はもう終わったのかもしれません。筆者〔OSD代表〕も若かりし頃に大教室で200人以上の生徒を相手に授業した経験もあります。しかし、大手予備校の名物講師の授業を受けただけでは成績は伸びないことは明らかです。

いま大手の塾・予備校に通っている皆さんは、丁寧に添削指導してくれる実力のある先生を見つけ、遠慮せずにどんどん添削を頼んで関係を築いていくのがよいと思います。実力のある先生に出会える確率は高いと思います。ただし、添削指導を厭わない面倒見のよさを兼ね備える先生に出会えるかどうかは、あなたの運次第かもしれません。

もう一つの出来事は「授業をしない塾の台頭」です。一流講師の授業を受け続けるよりも、1冊の参考書を完璧に仕上げたほうが志望校に合格できる確率があがるということですね。その塾の店舗拡大の勢いは大手予備校の衰退とリンクするところがあると感じています。やはり、生徒の皆さんが主体的に勉強することが大切だということです。自習中心の勉強は、自分の苦手な分野には時間を多く割いていち早く得意分野に変えていったり、高校1年生から第一志望大学の過去問に取り組んで目標との距離感を実感したり、予備校や塾の(学校含めて)決められたカリキュラムに縛られることなく、より実戦的に自由に学習を進めていくことができます。

これら二つの出来事の根底にあるのは「自学自習がいかに重要か」ということでしょう。どれほど優秀な師匠・コーチに出会えても、本人の努力なしでは何も為すことができません。OSDでは、自学自習で効率よく学ぶのが難しい科目や分野に絞って、必修講座・選択講座、そして個別指導を提案しています。授業時間をいたずらに増やしません。OSD代表が毎日、生徒の皆さんの自学自習を見守ります。

首都圏の難関校に通う中高生に支持される塾では、英語も数学も4時間授業が当たり前のところがあります(延長時間も含めると5時間を超える塾も!!)。しかしそれは、塾のシステムや先生が成績を伸ばすために大切な自習時間を奪っているとも考えられます。映像授業でも同じようなことが言えますね。受講する講座数を増やせば増やすほど自分の勉強ができません。学校の日々の勉強を疎かにせず、足りないところだけを補うという姿勢が大切です。

自習室(サード・プレイス)の重要性

自分を厳しく律し続けることができる人には、塾も予備校も不要です。通信添削や映像授業だけで難関大合格を果たすことのできる人は昔から一定数います。でも、そういう人はやはり少数派でしょう。いまは誘惑の多い時代です。スマホやタブレットで調べものをしようと思ったら、SNSで友人からメッセージが来たり、気になる記事のオススメ配信が届いたり・・・ 「中学受験の時は家でもちゃんと勉強できたのにな」と漏らす生徒さんがいますが、それは家族の支えが大きかったのかもしれません。生活音があってもリビングで晩御飯まで集中できていたのではないでしょうか。
医学部・難関大合格のために大切になってくるのがサード・プレイスの存在です。塾・予備校として授業と同じくらい重要なのが集中できる自習室だと思います。やる気が削がれる要素を排除した、集中力を高められる空間は近くにありますか。カフェで勉強する高校生をよく見かけますが、毎日しっかり勉強しようと思うと経済的に余裕があるご家庭でないと難しいですね。OSDは皆さんのサード・プレイスになれるように、(室温管理、生徒の入れ替わり時の清掃・消毒のために)先生やスタッフが定期的に見回りを徹底することで、不思議と集中できる自習室を守っています。集中できる自習室には凡事徹底が欠かせませんね。

「扉の開け閉めの音にもご配慮を」と生徒の皆さんにそっとお願いするのも、OSDが我が家のようでありたいとの思いからです。みな気持ちよく過ごせるように、勉強に集中できるように、気配り・心遣いのできる人になってほしい。皆さんにも凡事徹底を心掛けて、”できる人間”になってほしいと願ってのことです。

成績を伸ばす教室

世の中には「徹底的に不徹底」な人がたくさんいます。この記事を読んでいる皆さんはいかがでしょうか。
例えば、自分の行動指針を持たず、風向きが悪くなれば環境や周囲のせいにする人。
例えば、組織を束ねる地位にいながら無計画に事を進める人。(周りの人たちはその無計画さに振り回されるので相当のストレスを抱えていますよ!)

凡事徹底、当たり前のことを当たり前にできる人間が最後は強いのではないでしょうか。医学部・難関大に合格するには相当高い学力が必要で、コツコツ勉強する計画性と忍耐が必要だと思います。

現在のパナソニックを世界的企業に育て上げられた松下幸之助さんは人を育てる「叱り上手」だったそうです。人を育てることをまじめに考え実践された松下さんは、ふつうの人を採用して愛情をこめて大切に育てていったと言います。凡事ができない人にはその場ですぐに厳しく叱ったそうです。覿面(てきめん)注意)ですね。
現行犯で注意されないと人は忘れます。後で注意しようと思っても、時期を逸した注意は逆効果を生むことが多いのではないでしょうか。叱り下手の私は、ずっとこの問題の最適解を探しながら、後輩たちの指導に当たってきました。松下先生に直接叱られてみたかった、身をもって“叱り方の極意”を学びたかったと、心の底から思っています。
幸運にも、私がサラリーマン時代に、凡事徹底を大切にされている尊敬できる先輩に巡り合えました。そのうちの一人は赴任初日に誰もが見える場所に「挨拶励行・整理整頓」と大きく印刷された紙を掲示されました。当たり前のことをコツコツと丁寧にこなされる方で、数字と常に向き合う方でもありました。状況を見極めながら攻めるべき場面では徹底的に攻め、生徒一人一人の成績を、教室全体の成績・合格実績をきちんと伸ばしていく・・・皆さんがお世話になっている学校や塾の先生方、スタッフに、この方のように尊敬できる人はいらっしゃいますか?

大学受験の業界では、特待生制度などで難関大に合格できそうな生徒さんを囲い込む手法を取っている塾・予備校がいくつもありますが、そうした環境で、「人を育てる」ことに真剣に取り組んでいる方はどれほどいらっしゃるのでしょうか…

成績を伸ばす教室には、皆さんのことを真剣に考えてくれて、時には厳しく叱ってくれる人生の先輩がいます。OSDには、一生懸命努力することがいいことだという雰囲気があります。ちょっとサボッてしまってもすぐには叱りませんのでご安心を。いまはスタミナがなくて毎日10時間も勉強なんてできないけれど、「少し前の自分よりも前に進もう」と努力する生徒さんのことは褒めてあげたいと思っています。不器用かもしれないけれど頑張る生徒さんの手を取り、前へ前へと誘ってくれる先輩インストラクターがいます。松下先生には遠く及ばないけれども、ちょっと叱り下手な人生の先輩もいます。そして、「居心地がよくて不思議と勉強に打ち込める自習室」がOSDにはあります。

いまの環境で、いまの塾・予備校で成績が伸び悩んでいるなら決断しましょう。OSDは決断する人を応援します。

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