10/23(日)、30(日) OSD秋の特別セミナー開催

[本セミナーは終了しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。]

OSD岡山進学でざいん では、来る10/23(日)、30(日)に、OSD秋の特別セミナー【作戦会議編】を開催いたします。春から夏にかけては【共通テスト編】をお送りしてきましたが、秋は中・長期的視点に立って知っておいてほしいことを【作戦会議編】としてお届けしたいと思います。

  1. 10/23(日) 13:00~14:30
    英語長文速読のための作戦会議
    (英検2級相当以上/めやすの学年:高2生~英語が得意な中3生)
  2. 10/30(日) 15:00~16:30
    英単語増強のための作戦会議・中級編
    (英検2級~準1級相当/めやすの学年:受験生~高1生)
  3. 10/30(日) 13:00~14:00 
    親子で参加できる♪ 英単語増強のための作戦会議・初級編
    (英検3級~準2級相当/めやすの学年:小6生~高1生)
    • これから中学受験をされる小6生の方で岡山大学附属中を受験予定の方を対象に、休憩時間を挟みまして10分程度、入試セミナー「どうなる英語スピーキング」を同時開催いたします。
    • 2023年1月に、岡山大学附属中学入試「英語スピーキング直前特訓」(仮)の開催を予定しています。定員に限りがございますが、今回のセミナーにご参加いただいた御礼として、優先的に岡山大学附属中学入試「英語スピーキング直前特訓」のお席を確保させていただきます。
    • お問合せ・お申込みはコチラからお願いいたします。
      席数に限りがございます。定員になり次第、締切とさせていただきます。

英語長文速読のための作戦会議

速読ができない原因がどこにあるか、たいていは英文のルールや重要語の使い方が身についていないことが原因です。以下の文章はある国公立大学の問題の第1段落を抜粋したものです。その要旨を30秒以内で読み取ってみてください。次に、この文章を読んでいない人に伝わるように、(見直し時間も含めて)120秒以内で要旨を日本語でまとめてみてください

Recovery, however you define it, is not something you do alone, and my recovery was completely influenced by everyone around me. I desperately needed people to treat me as though I would recover completely. Regardless of whether it would take three months, two years, 20 years, or a lifetime, I needed people to have faith in my continued ability to learn, heal, and grow. The brain is a marvelously dynamic and ever-changing organ. My brain was thrilled with new stimulation, and when balanced with an adequate amount of sleep, it was capable of miraculous healing.

第1段落に含まれている文法事項をざっと挙げてみますと、挿入、複合関係詞、目的格の関係代名詞省略、受動態、接続詞、仮定法、前置詞、疑問詞、名詞構文、省略…と多岐にわたります。これらの文法事項を学び終えるまで英語の文章は読めるようにならないのでしょうか。答えはもちろん「No」です。

続いて、以下の文章を見てください。文章を読むためにまず何が必要なのか、一目瞭然だと思います。

Recovery, however you define it, is not something you do alone, and my recovery was completely influenced by everyone around me. I desperately needed people to treat me as though I would recover completely. Regardless of whether it would take three months, two years, 20 years, or a lifetime, I needed people to have faith in my continued ability to learn, heal, and grow. The brain is a marvelously dynamic and ever-changing organ. My brain was thrilled with new stimulation, and when balanced with an adequate amount of sleep, it was capable of miraculous healing.

そもそも英文を素早く正確に読んで理解するためには、あなたの語彙を豊かにしなければなりません。英単語増強を行いながら英文をいかに効率よく読み進めるのか、OSDの読解パートの授業の一面をぜひ体験してほしいと思います。受講の目安は英検2級相当以上と設定していますが、英語をどんどん得意科目にしていきたい高2生・高1生にぜひ参加してほしいと思います。

(解答例)病気からの回復は一人ではできない。筆者の学習能力や治癒力を信じてくれる人間、脳への刺激、そして十分な睡眠が必要だった。(59字)

英単語増強のための作戦会議

英単語増強のために大切なことは「五感を使って」「一気に」「何度でも」繰り返すことです。細かい用法やニュアンスの違い等はいったんわきに置いて、まずは視認語彙(見た瞬間に意味がわかる語彙)を増やすことに専念すべきです。

まず大切なのは「五感を使って」

理解を伴わず無理やり覚え込まそうとしてはダメ。単語帳を眺めるのもダメ。単語学習が睡魔との戦いになっていまいます!

まずは頭を使って、単語の成り立ちにちょっと興味を持つことから始めてみませんか? 辞書を引けば、綴り、発音に次いで3番目に語源情報が掲載されていることが多いです。そこに目をやれば、「なるほど!」と頷けるものがあるかもしれません。無味乾燥とした丸暗記から解放されれば、ちょっと楽しみを感じられるようにはなるはず。また、最初のうちはネイティヴの発音をまねて声に出すこと、そして手を動かして綴りと音の関係を感じることが特に大切です。日本語の漢字と違って、英語のアルファベットはわずか26文字の組み合わせだけで多くのことを表現しますから、conversationとconservation、budとbadとdad、intimateとinitiateとimitateなど、綴りが似ているから覚えられないとぼやいていられません。声に出すことで単語のイメージを強く感じることができますし、綴りの似た語を別個のものとしてはっきりと認識することもできます。

たとえば、Awesome! ――「おお!」「最高だ!」と間投詞的に用いられる若者言葉としてここ20年で定着しましたが、このawesomeは500年以上前から聖書に登場していた語でした。「畏敬の念を起こさせる」という意味で、自然や神など超人的な力をもつ存在に限って用いられていたのです。こうしたことを知っていると、単語のイメージを強く感じることができると思います。

「忘れる」ことは重要な一歩

そして、英単語増強のためにもう一つ大切なことは、忘れることを前提とした学習をすることです。

語彙をしっかりと頭に定着させるためには、「理解する」「声に出す」「覚える」「忘れる」「思い出す」「使ってみる」「忘れる」「覚え直す」…のサイクルを繰り返す必要があります。繰り返し覚えようとすることで、脳は「この情報は優先度が高いものだ」と判断して、短期記憶から長期記憶へと転換されていきます。究極的に言えば、「生存のために欠かせない情報だ」と脳が解釈するまで、忘れては思い出すを繰り返します。

“repetitive & recursive practice” こそがOSD流

OSDでは、この一連の流れを “repetitive & recursive practice” と呼んでいます。repetitiveは「繰り返しの」を意味するrepeatの形容詞形、recursiveは「再帰性がある」という意味で、再帰性は、数学・物理学、コンピュータ科学、さらに言語学から哲学まで用いられる考え方です。高校生の皆さんは数学Bの数列の範囲で学習する「数学的帰納法」を思い出してください。OSDでは演繹的な指導を心掛けて自立した学習を促しますが、最終的に自分の力で入試問題を解ききって志望校に合格するためには、repetitive & recursive practice(反復再帰のお稽古)がとても大切になります。

OSDの日頃の授業では、同じ単語について最低3回は繰り返し指導します。ある単語のコアな部分が身についてきたら、少しずつ話題を広げていきます。定着確認のために(復習テストの一環として)生徒の皆さんに覚えていることを発表してもらいます。ここでOSDが推奨しているのが、前回までのノートをこっそり確認する「カンニング」です。ノートを見返す作業自体が復習の一つですし、ちょっとだけカンニングして思い出した内容を他の人にわかりやすく説明する行為こそ、短期記憶から長期記憶に転換させるための大切な活動になります。

忘れるための良質なインプットを

皆さんにふだん英語を指導してくださっている学校や塾の先生方は、単語のためにどれくらい時間を割いていますか? OSDでは日頃の授業から単語学習に真剣に向き合っています。入塾して3ヶ月も経てば、一個上のステージに立って英文を読めるようになります。いまお通いの生徒さんが皆さんそう仰ってくれています。今回のOSD秋の特別セミナーでは「忘れるための良質なインプット」を目指します。

✔ 初級編では小6生から中学生の皆さんとその保護者様を対象に、dictionary, importantなどの基本語から日常生活で耳にするカタカナ英語を紐解きます。

✔ 中級篇では、語根(word root)に注目して「一気に」たくさんの語を紹介。conservation vs. conversationから、ぐるぐると単語の世界に皆さんを引き込んでいきます。90分のセミナーで皆さんに何度も声を出してもらい、頭を使ってもらい、まずは短期記憶として脳内に刻み込むことにエネルギーを注ぎます。受験生にとっては基本語彙ばかりでツマラナイかもしれませんが、90分で一気に重要語の点検をしていきましょう。

Information
OSDのホームページでは、「語源探究」を展開しています。ときに学問的な内容も織り交ぜながら、大学入試で実際にどう出題されるのかにも触れながら、医学部・難関大の英語長文を読み解く上で知っておいてほしい単語を紹介しています。例えば、音象徴の観点について扱った「語源探究 #6 spontaneousからspringへ」はコチラ

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