解答速報&学習アドバイス・2026年度岡山大学英語

【更新情報】
・春の特別セミナー(2026年3月20日実施)の情報を削除しました。4時間にわたるセミナーでしたが、意欲的な新高校2年生の参加もあり、皆さん手ごたえを感じてくれていました。(2026/3/21)
・2026年度の出題フレーム、新傾向問題などの注目点について、速報版として公開しました。(2026/2/25)
・問3~問4の作例と解説コメントを公開しました。(2026/2/27)
・出題フレームの注目点も含めて修正を加えています。また、問4の作例にセンテンスごとの解説を付けました。(2026/2/28)

OSD岡山進学でざいんによる、2026年度岡山大学前期日程2次試験英語の解答速報です。受験生が独学で鍛えていくのが難しい英作文パートを中心に、作例と学習アドバイスを紹介いたします。

2024年度・25年度の2年限りとなった「CEFR[セファール]のC1レベル以上で共通テストの外国語及び2次試験の英語の両方がみなし満点」の措置が終了する今回の入試では、英語の難化を予想すべきだろうと発信し、授業ではやや難レベルの予想問題を作成し対策を重ねてきました。果たして結果は―― まずは例年通り出題フレームから確認していきます。

出題フレーム

  • 解答形式 記述8:客観2〔読解 6:4 + 作文 10:0〕
  • 作読比率 作文5:読解5(大問数4)〔変化なし〕
  • 試験時間 120分〔変化なし〕
  • 分量   昨年並みと思われる*1〔読解問題の総語数は約150語減少したが、問3の対話文が196語(グラフ内の英語を除く)なのでほぼ同じ語数となった〕
  • 難易   昨年並みと思われる
  • 注目点
    • 伝統的に問3で毎年出題されてきた和文英訳問題が姿を消し、対話文完成問題に。与えられたグラフの全体的な傾向を時系列の情報を盛り込んで英語で説明させる問題(1問)、文脈に合う自然な1文を完成させる問題(3問/うち1問は具体的な指示付き)の合計4問から成ります。傾向の変化に驚き動揺した受験生も少なくないでしょうが、取り組みやすい問題でした。
    • 問4の自由英作文は、例年通り丁寧なリード文で、何を書くべきかがはっきり受験生に提示されています。Discuss the topic in well-organized paragraphs. という岡山大学では初めての指示が出され、分量が10行程度から12行程度に増えています。
    • 読解総合(問1・問2)では、2021・22年度と2年連続出題されていた【サークル・オール問題】*2の復活は26年度もありませんでした。客観式問題(全5問)はいずれも選択肢4つの Circle the best answer. スタイルでした。
    • *1【総語数について】 2025年度は 803語(問1)+1013語(問2)で総語数は1816語、2026年度は 825語(問1)+843語(問2)で読解問題の総語数は1668語でした。
    • *2【サークル・オール問題について】 Circle all the true statements. (2021年度)、Circle ALL of the correct answers. (2022年度) という指示の問題をOSDでは【サークル・オール問題】と呼称しています。当時、サークル・オール問題の出現自体が受験生を動揺させましたが、さらに衝撃だったのは正解の個数です。「オール」と指示しながら正解の選択肢が1つという問題がありました。正解3個の問題もあり、その採点基準が気になるところです。ちなみに、2021年度のサークル・オール問題は2問(うち1つは選択肢5正解1、もう1つは選択肢5正解3)、2022年度は1問(選択肢5正解3)でした。

問3 対話文完成

これまで伝統的に出題されてきた和文英訳問題が姿を消し、対話文完成問題に変わりました。注目すべきは、ついに岡山大でもグラフ描写英作文*3が出題されたという点です。これから岡山大を目指す方にとっては、問3が本格的なグラフ問題に変わることも視野に入れて、自由英作文の対策に本腰を入れる必要があります。

2. のグラフ問題は傾向が変わり面食らった受験生にとっては「やや難レベル」と感じたかもしれませんが、一般的に考えれば「やや易~中レベル」でしょう。その他の補充作文はいずれも「易~やや易レベル」ですから、問3で時間を浪費せずに、本格的な自由英作文の問4に時間をたっぷり残せたかどうかが合否の鍵を握るでしょう。問1・問2で苦戦した受験生のなかには、問3で時間配分の調整ができた人もいたのではないでしょうか。

*3【グラフ描写英作文について】グラフ問題の全国的なトレンドはまだしばらく続くと思われます。25年度入試で新登場して話題となった大阪大(26年度入試では消滅)、25年度入試で一度姿を消すものの26年度入試で復活した九州大・名古屋大と、旧帝大での出題も続いています。近隣の大学では伝統的に出題を続ける広島大に続き、22年度入試から5年連続出題の香川大、さらに西へ向かうと、長崎大、佐賀大、琉球大などグラフ問題が定着した大学もあります。

1. 空所の直前にあるhilarious(=extremely funny)という語を知らなくても、Hahaha! から「何がそんなにおかしいの」などの疑問文を書けばいいと分かります。

What’s so funny?
/ Why are you so laughing?

2. 図の全体的な傾向を英語で描写する問題です。「時系列の情報を含めて」という要求に応えるのに工夫が必要です。初のグラフ問題だったためか、「数値に言及する必要はありません」という配慮がなされていました。問題の3つめで”correlation”(相関関係)という言葉が登場しますが、会話の流れに沿えば、この空所にcorrelation, correlatedなどの言葉を用いることはできません。以下の作例では、今後の学習の参考になるように数値にも軽く触れたものを紹介します。

We could see almost the same trend for the past two years: the more ice cream they sell, the more water accidents happen. Both numbers increase steadily[nearly three-fold] from winter through summer, while in fall and winter they drop.
/ Look! The two lines are moving in the same direction. In winter, both numbers of ice cream sales and water accidents are low, but as it gets warmer and hotter, there happen more and more accidents while swimming or boating, with ice cream sales increasing to nearly one hundred thousand.

3. 「”correlation”について理解できないことを英語で表現しなさい」という指示に戸惑った人もいるかもしれません。ここは、「”correlation”について理解できないということを英語で表現しなさい」という意味だと思われます。設問の要求に従ってシンプルな1文を書けば十分でしょうが、「もっと詳しく説明してよ」という疑問文を続けたいところです。

I don’t grasp what “correlation” means. (Could you explain it more in detail?)
/ Sorry, could you tell me more about correlation you’ve just said?

4. アイスクリームの売り上げと水難事故との因果関係がないとわかって安心したYukiがアイスクリームをコンビニエンスストアに買いに行くという流れで、空所には「僕のも買ってきてほしいな」という一文を入れます。直後のOne chocolate for you and… というYukiの返事から、「チョコレートアイスが欲しい」とはっきり頼んだかもしれません。あるいは、「僕にも買ってきて」と声をかけたのかもしれません。

I’d like chocolate, please.
/ Could you buy me some?

問4 自由英作文

2026年度の解説を始める前に、過去3年間の自由英作文のお題について復習しておきましょう。

2025年度は「本学で学びたい事」について、専攻分野についての適性や動機、自身のスキルが専攻分野とどう結びついているか等に触れながらと、例年通り丁寧なリード文が提示されていました。〔分量は10行程度〕

2024年度は「一番好きな先生にインタビューをする」というお題で、生徒への接し方、楽しかった活動内容を含めてその先生の特徴を具体的に描写し、自分(の人生)にとってその先生が大切な存在である理由まで含めることが要求されました。〔分量は10行程度〕

2023年度は、民法・刑法などの法律、あるいは家庭内の規則、社会のルールについて、改訂(または新設)したいものについて意見をまとめる問題でした。その法律(規則)の内容説明と、改訂(または新設)したい理由をあわせて、10行程度でまとめるものでした。

では、2026年度の分析に入りましょう。リード文ではまず、様々な技術利用(数学の授業における電卓、外国語の授業における機械翻訳)が許可されている学校がある一方で、自らの力でスキルを身につけてほしいという思いから技術利用に制限をかけている学校があると現状を説明しています。続けて、教育現場における技術利用の是非について、許されてるならばそのタイミングと方法について述べなさいという指示が与えられています。また、明確に自分の意見を述べ、具体的な理由をいくつか添えることという指示も例年通りと言えます。

しかし、Discuss the topic in well-organized paragraphs. という指示は岡山大では初登場でしょう。この「複数段落で」ということがおそらく影響して、分量は2行増えて12行程度になりました。段落をどこで変えるかによって総語数は変動しますが、最大20~30語増ということになります。

難易度ですが、2023年度は社会的な問題だったため「やや難レベル」、24年度以降は「中レベル」とOSDは判断しました。26年度のお題は自由英作文でおなじみのテーマですから、分量が増えたとはいえ「中レベル」でしょう。

OSDの作例は「高校生からは積極的使用を認めるべき」という立場でまとめてみます。より書きやすい英検準1級スタイルの【First・Second作戦】の作例、書き始める前に準備すべきこと、さらには作例検証など、自由英作文対策は、OSDの必修講座(または個別指導プロフェッショナル)にてお伝えします。

〔第1段落〕 (While some schools make use of technology in class, others are reluctant considering its risk for their students’ academic growth.) I believe that we should encourage high school students to utilize tablets for the sake of efficiency and creativity. This is because they grow mature enough to take active part in classes and judge what is better for themselves.
〔第2段落〕 It is often said that Japanese students are too shy to speak in language classes. In fact, they do not have enough vocabulary to express themselves. With the help of machine translation, however, students can no longer remain silent during classes; they focus more on planning for a more imaginative and persuasive essay. Properly guided by teachers, they do not rely too much on machine translation or some other tools. In double-checking, for example, they can also take time to improve the quality of their essay as well as check for errors. (Comparing several translations they are given online, they can pay more attention to grammar and usage in English.) It would be better, therefore, to permit high school students to use technology for more efficient and creative classes.

以上、150(~188)語です。1行13語前後で書くと12行でおさまります。

〔第1段落〕
① 書き始める前の準備段階で、第2段落を膨らませるのに苦労しそうだと判断した時に加えるとよいでしょう。段落第1文の〈While S’V’…, SV~.〉は複数段落の英作文を書くときに有効です。(+20語)
②③ 主張+理由をセットで提示しましょう。〈程度〉を表すenoughはより詳しく説明できるアイテムなので、ふだんから意識して使うようにしましょう。

〔第2段落〕
①② 一般論とその理由説明を第2段落の導入として配置しています。
③ 「しかしながら、機械翻訳の助けがあれば…」と展開させます。〈not A but B〉(AではなくてB)の〈not A〉をno longer(もはや…ない)で、〈but B〉をセミコロン+比較級でそれぞれ表しています。imaginativeは第1段落②のcreativityを受け継いでいます。
④ 「教師による適切な指導があれば…」という一文で、「技術に頼りすぎるリスクがある」等の予想される反論に対処しています。
⑤⑥ 生徒が能動的に自分のエッセイの質を高めることができると展開します。take time toV…(時間をかけて…する)
⑥ 直前のcheck for errorsを掘り下げた内容です。文字のサイズが大きい人は12行程度という指示を守れなくなると思いますので、カットしてください。これから岡山大をめざして鍛えていく受験生は、一つのポイントを掘り下げていく練習を積んでほしいと思います。(+18語)
⑦ さいごに自分の立場を改めて表明して締めくくります。わざわざ段落分けをする必要はないでしょう。

・段落の書き始めはアルファベット3~5文字分のスペースをとってください。
・解答用紙に清書しているときに、また見直しているときに修正を加えやすいように、右側に2~3語分の余白をとっておくとよいでしょう。自由英作文に取り組むときは、常に本番モードで清書して見直しするところまで時間を測って練習しましょう。

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